稲盛和夫『活きる力』の感想〜仕事を頑張るあなたの武器になります〜
ど~も~。
いわちゃんです。
このご時世、やはり家で暇を持て余してる方も多いのでは?
かく言う私もそちら側です。
そんな時に本棚を整理していたら、以前先輩からオススメされて買ったものの
読んでいなかった本が出てきました。
それが今回紹介する、かの有名な京セラの名誉会長であり、あのJALをピンチから救った稲盛和夫さんが書かれた『活きる力』です。
学生向けに行った講演をまとめた本です。
世代、職業問わず幅広く読まれています。
仕事や人生においてグサッと刺さる部分が、少なからずあると思います。
講演会にて学生との実際の質疑応答も記載されているので、生の意見を聞けるので非常に読みやすいです。
※ここからはネタバレが含まれてます!ご注意を!
【稲盛和夫の立役者は?知られざる“相談相手”】
稲盛さんはいつも自分と向き合い、答えを出すイメージです。
どこか「やはりこの人はすごい」と思い、自分達とは違う世界にいると遠い存在だと感じていました。。
ですがそんな稲盛さんにも『相談相手』がいました。
経営者としてのプレッシャーに押しつぶされそうになった時には、会社を立ち上げる際に1000万円も貸してくれた「西枝さん」という方に
愚痴を聞いてもらっていたそうです。
こんなに大きな結果を出し続けてきた稲盛さんにも、酒を飲みながら愚痴をこぼす人がいたのか、と思うとなんだか親近感が湧きます。
残念ながらどういう会話をされていたかは細かく記載はなかったです。
二人の間柄を「阿吽の呼吸」と表現するくらいですから、相当いろんな話をしていたのだろうと率直な感想として思いました。
そんな中、最後にこう書いてありました。
『やはり強靭な精神力というのも、一生懸命に働いているときにつくられていくのだと思います。』
稲盛さんの愚痴は、ただボーッと働いている中で出てくるものではなかったと思います。
一生懸命に働いて、自分自身をとことん追い込んでいたとしても、経営者としての責務を果たそうとする姿勢が読んでいて伝わってきました。
稲盛さんの状況も分かっているからこそ「西枝さん」は1000万円も貸し、更にはお酒まで付き合っていたのでしょう。
本の中にほんのわずかしかないこのエピソードを読んで、私自身の仕事の向き合い方の価値観を見直しできたように感じます。
相談相手ができるのも、お金を貸すほどの信頼ができるのも自分自身の姿勢次第。
今目の前のことを一生懸命に向き合っていきたいものです。
【さいごに】
講義の内容に加えて受講者との質問もあり、20~30代向けにうまくまとまっています。
一番印象的だったのは、大学院生2年のEさんが「今は自由に生きたい。時間をかけて少しずつ利他を増やせばいい?」と質問した際の回答です。自分、仕事、今後の人生、いろんな側面を真剣に考えてよくしようと考えた時、必ずぶつかる壁に対して稲盛さんはシンプル、かつ丁寧にこの本では回答しています。
私自身はこの本は何度でも読み返したいと思う内容でした。
どこかで自分のやっていることに疑問が出たり、不安に陥ってしまった時、先に書いたように「あ〜稲盛さんもこんな悩みがあったんだ」と勇気を貰えます。
これもネタバレになりますが、この一冊を通して印象に残った稲盛さんのお言葉を最後に紹介します。
『素直という心だけが、進歩をもたらす心なのです。』
自分が今の仕事を楽しくできるのも、稼ぐ仕事にするのも「素直」さがまず必要だと思います。
決して荒むのではなく「素直」さを取り柄にできる人間でいたいものです。
いかがでしたでしょうか?
この『活きる力』は仕事を、人生を頑張りたい人の心の支え、いや武器になる一冊になるのではないかと思います。
ぜひ一読してみてください♪